gloopsのタイトル遍歴 渋谷クエストからの展開

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「gloopsって、どんなゲームを作っていた会社だろう?」
そんな疑問から検索した人も多いはずです。渋谷クエスト、大乱闘シリーズ、プロ野球カード。
名前は聞いたことがあっても、全体像はつかみにくいもの。
この記事では、gloopsが世に送り出した代表作を、リリース時期に沿って整理します。確認できる事実だけを並べ、一社がどう歩んだのかを追いかけます。

広告代理店から始まった会社

gloopsの前身は、ゲーム会社ではありません。

2005年8月、梶原吉広が設立した「グローバルメディアソリューション」という広告代理店。

これが出発点です。転機となったのが、携帯電話向けSNSへの参入でした。

2008年、同社はSNS「REAL」の運営を開始します。この基盤の上で、最初のゲームが生まれることになります。

渋谷クエスト すべての起点

gloopsのソーシャルゲーム事業は、1本のタイトルから始まりました。「渋谷クエスト」です。提供開始は2009年3月。SNS「REAL」の上で動くゲームでした。舞台は渋谷。まだ「ソーシャルゲーム」という言葉すら定着していない時期の作品です。

当時、携帯電話でゲームを遊ぶといえば、ダウンロード型のアプリが中心でした。

ブラウザ上で、しかも他人とゆるくつながりながら遊ぶ。そうしたスタイルはまだ珍しかった時期です。渋谷クエストは、その黎明期に投入されたタイトルの一つでした。

転機は翌年に訪れます。2010年2月、渋谷クエストはモバゲータウン(現Mobage)でも提供を開始しました。

当時のモバゲーは、若年層を中心に巨大なユーザー基盤を抱えたSNS。そこへゲームを載せたことで、プレイヤーは一気に広がります。この一手が、その後のgloopsの方向を決めた作品となりました。

「大乱闘シリーズ」による量産体制

渋谷クエストの次に来たのが、シリーズ展開です。2010年7月、「大乱闘!!ギルドバトル」が提供を開始します。

他プレイヤーと協力し、ギルド単位で戦うバトルゲーム。これを皮切りに、gloopsは「大」で始まるタイトルを次々と投入していきました。

主な作品を並べると、こうなります。

・大乱闘!!ギルドバトル (2010年7月〜)

大激闘!戦国バトル

大連携!!オーディンバトル

大進撃!!ドラゴン騎士団

大争奪!!レジェンドカード

・大激突!!ガーディアンブレイク

「大乱闘シリーズ」と呼ばれるこの一群が、当時のgloopsを支えました。

中でも「大連携!!オーディンバトル」は、2012年2月に単体で登録会員100万を突破しています。

同じ型のゲームを磨きながら量産する。この手法が、ガラケー時代のソーシャルゲーム市場に合っていたのでしょう。

大熱狂!!プロ野球カード ライセンスへの挑戦

シリーズ量産と並行して、gloopsは別の路線にも踏み込みます。公式ライセンスを使ったタイトルです。2011年8月に提供が始まった「大熱狂!!プロ野球カード」。これは日本プロ野球全12球団の公式ライセンスを取得したソーシャルゲームでした。実在の選手をカードで集め、育て、自分のチームを編成する。プロ野球ファンの心をつかむ設計です。

数字がその手応えを語ります。同作は2012年2月に会員300万を突破。

gloops全体で見ると、2011年11月の時点で累計会員数が1000万を超えていました。

ガラケーが主役だった時代に、この規模はどれほどのものだったでしょうか。

公式ライセンスの取得は、ゲーム内容だけで勝負する作品とは違う難しさを伴います。

権利元との交渉があり、実在の選手やチームを扱う責任も生じます。

それでも12球団の公式ライセンスに踏み込んだ点に、当時のgloopsの勢いがうかがえます。

大召喚!!マジゲートが示した瞬発力

シリーズの勢いを象徴する一本が、2012年に登場します。「大召喚!!マジゲート」

大乱闘シリーズの第12弾にあたる作品で、提供開始は2012年2月17日でした。

第12弾という数字が、シリーズがいかに続いてきたかを物語ります。

特筆すべきは、その立ち上がりの速さ。提供開始からわずか7時間で、登録会員10万を突破します。

さらに2か月あまりで85万に到達。認知度と配信基盤が育った状態でタイトルを投入すると、どれだけ短時間で伸びるのか。マジゲートは、その好例となりました。

タイトルが描くgloopsの輪郭

渋谷クエストで市場を切り開き、大乱闘シリーズで量産し、プロ野球カードでライセンスに挑み、マジゲートで瞬発力を見せる。こうして並べてみると、gloopsという会社の輪郭が浮かんできます。一本ずつのタイトルそのものが、ソーシャルゲーム黎明期の記録になっているのではないでしょうか。